家づくりという分岐点で考えること
スタッフブログ
2020/12/01
ランドリールームの注意点

『洗濯物を家の中で干したいので、
ランドリールームをつくってほしい』
という要望が、最近ずいぶん増えてきていて、
今や家づくりのスタンダードと言っても
過言ではないのかなと思います。
もちろんその理由は、
共働きが当たり前になっているからです。
共働きともなれば、
基本昼間は誰も家に居ないため、
洗濯物を外に干したままにしにくいですし、
洗濯の動線が少しでもショートカット出来れば、
家事の大きな時間短縮になります。
また自分もそうなのですが、
アレルギー体質の人にとっては、
花粉がたくさん付着した洗濯物を、
出来れば着たくはないですからね・・・
おはようございます。
松本淳一です。
以上のような理由から、
多くの方が洗濯物を室内で干すことが出来る
”ランドリールームをつくって欲しい・・・”
とお考えになるかと思いますが、
とはいえランドリールームをつくる時には、
気を付けた方が良いポイントがあります。
✔注意点その1:コスト
ランドリールームでゆったり洗濯物を干すためには、
最低でも2帖、出来れば3~4帖は
欲しいところではないでしょうか?
そしてこのランドリールームは、
洗面スペースとは別につくりたいと
お考えではないでしょうか?
しかし理解しておかなければいけないことは、
”家の面積が大きくなれば、
その分コストも高くなる”ということです。
家の面積が大きくなれば、
それに連動して、
1帖につき25万~30万円ずつ
コストが高くなっていきます。
なので家の予算に余裕がない場合は、
洗面とランドリールームを分けないようにしたり、
あるいはランドリールームをつくる代わりに、
他の何かを削るという選択肢を持つべきです。
予算は家づくりで一番大切なものである
と言っても過言ではありません。
✔注意点その2:通風と日光
リビングや寝室といった居室は南に配置し、
洗面やお風呂といった水回りは北に配置するのが、
一般的な設計の考え方となっています。
しかしこの考え方に縛られたままだと、
脱衣所やランドリールームは、
日光が当たらない場所に配置されることになりますし、
同時に風通しも悪くなってしまいます。
もちろんこのような配置になった場合でも、
サーキュレーターや扇風機を回しておけば、
洗濯物はしっかりと乾くのですが、
出来ることなら自然の風が通り抜ける場所で
洗濯物を干したいですよね?
また日光は洗濯物の乾燥に
必要不可欠な要素ではないのですが、
出来ることなら室内だったとしても、
日光を当てることによって、
除菌された気持ちいい
フカフカの洗濯物にしたいですよね?
もしあなたがそうしたいとお考えなら、
『居室=南』『水回り=北』という考えは、
一旦あなたの頭の中から排除した方がいいと思います。
ランドリールームに、
安心して窓が開けられる大きな窓を設置出来て、
たっぷりと気持ちいい風を採り込むことが出来たら・・・
またその窓からたくさんの日光を採り込めるとしたら・・・
そのスペースは寒くもなりにくいし、
同時にジメジメしにくい場所になると思いませんか?
ですから当たり前に縛られることなく、
その敷地の環境に合わせながら、
ベストなポジションでランドリールームをつくることを
心がけていただければと思います。